書写のすすめ
書写の効用
書写といえば、習字の時間にお手本を見て書き写すことを思い出しますが、
小学生達が授業で国語の教科書や本などにある長い文章を
そのままノートに書き写す様な書写のことです。
この単純な作業に意外と大きな効用が秘められています。
ともすれば、大人にとってもおおいに有益なものと思われます。
写経が現代でも,なお根強い人気があるのは、ただ宗教的な意味だけではないのでしょう。
そんな書写の効用を考えていきませんか。
落ち着きや集中力を培う。
第二の効用として考えられるのが、落ち着きや集中力との関係です。
一般に、落ち着きや集中力があるから、
書写などの持続的な作業・活動ができると思われています。
確かに一面で見るとそうと言えますが、書写などの比較的長い時間集中して
やらなければならないような作業・活動は、反対の一面ではそのことの積み重ねが
落ち着きや集中力を培います。
ただ、情緒的に不安定な時など、心身の状況がそれをできない状態にある時は、
その効果は余り期待できない場合があります。
また、落ち着きや集中力を培うのに、書写だけを絶対視するのも間違っています。
例えば、折り紙やけん玉など(他にもたくさんある)も別の角度か
ら落ち着きや集中力を培ってくれます。
各個人の個性にあったものを選び段階的に取り組むことが大切で、
反対に押しつけの作業・活動はこの効用を台無しにすることがある
ことを肝に銘じて取り組みましょう。